インタビュー:2016/2/12
コスモプラネタリウム渋谷  解説員:永田美絵さん

NHK-BSプレミアムで放送されていた人気番組「コズミックフロント」、そして進化して現在放送している「コズミックフロント☆NEXT」、その中から生まれたプラネタリウム版「ファーストスター誕生」に続き第二弾のプログラムです。今回のテーマは「時間旅行」、皆さんを不思議な時間と空間の旅に誘います。前回同様、プラネタリウム版は4K(※)で撮影したり、CGを制作しています。その特性を生かして、巨大なドーム画面に高精細な映像を映し出します。さらに今回は、時間と空間が織りなす宇宙の謎に迫る映像コンテンツになっています。

※フルハイビジョンの4倍となる約829万画素(実解像度3840×2160)の高精細映像

プラネタリウム版「コズミックフロント "ファーストスター誕生"」ビジネス事例はこちら 
プラネタリウム版「コズミックフロント "ダークマターを探せ!"」のビジネス事例はこちら 

(※外部サイト) 
コスモプラネタリウム渋谷    
http://www.shibu-cul.jp/guide_cosmo.html
コズミックフロント☆NEXT  http://www.nhk.or.jp/cosmic/                 

制作担当:NHKエデュケーショナル 科学健康部

 
    

今までにないテーマをプラネタリウムで!


- 今回「コズミックフロント」のプラネタリウム版の第二弾の制作依頼をいただいたのですが、その背景を教えてください。

永田:第一弾の「ファーストスター誕生」が好評で、第二弾も制作をしていただくことにしました。その際、これまで放送されたコズミックフロントで好評なものをいくつか紹介していただきました。やはりお客様の関心が高いものを、取り上げたいと考えていましたので、その中で候補を挙げて決めたのが、今回の「時間旅行」でした。時間をテーマに重力や空間、次元など天文学の最先端を盛り込んだコンテンツで、プラネタリウムとしては今までにないテーマで、難しいのでは、という意見もありましたが、前作の「ファーストスター誕生」も難しいけど面白いという評価が多く、また当館は大人向けのプログラムが好まれる傾向でもあったので、このテーマで制作を依頼しました。
    

時間や重力をわかりやすく


- 今回の「時間旅行」を制作するにあたって、弊社に特に要望した点はありますか。

永田:今回は時間や重力など目に見えないものをお客様がわかりやすいように、身近な例や映像を考えていただきました。番組で紹介しているカーナビのGPSも、そのひとつです。車の位置情報を提供するGPS衛星は、時間を補正する機能が組み込まれています。これはGPS衛星が時速およそ14,000kmという高速で進んでおり、GPS衛星の時間の進み方は、地上より少し遅くなるからです。さらに、この時間を補正する機能は重力も計算に入れています。なぜなら、地上から遠ざかると重力は弱くなり、GPS衛星の時間は地上よりも早く進むからです。このように目に見えない、なかなか把握しにくいテーマも、身近な例を挙げてわかりやすく説明していただきました。
   


永田:
また、コズミックフロントのプラネタリウム版では欠かせない最先端の部分では、4つ目の空間次元につながるブレーンワールドも紹介しています。これは私たちの住む宇宙は、ひとつのブレーン、膜のような存在で、宇宙にはそうしたブレーンがいくつもあるのではないか、という説です。空間次元、ブレーン、こちらも目に見えない存在なので、映像表現が難しいものですよね。私達も、お客様が感覚的に わかりやすいものを、とお願いしていました。完成した番組ではこの説を研究しているハーバード大学のリサ・ランドール教授にもお話を伺い、彼女の著書に出てくるブレーンをシャワーカーテンにたとえた表現をうまく使って、映像でわかりやすく表現してもらいました。
   

永田:今回は、詰め込みたい内容をしぼり、説明しすぎない、どこまで説明するか、どこから次の話題に展開するかがポイントでした。最初の企画段階から意見を交換し、何度も試写をして、非常にバランスの良い仕上がりになりお客様にも好評をいただいております。

    

プラネタリウムならではの臨場感


- 前作同様、プラネタリウムならではの演出についても何度もご相談されたそうですね。

永田:もちろん、プラネタリウムならではの臨場感を出してほしい、ということをお願いしました。テレビと違って、プラネタリウムはドーム空間ですので、プラネタリウムならではの演出が必要です。たとえば、ブラックホールのシーンでは目の前だけでなく、頭の上、後ろ、全身がつつまれるような映像をお願いしました。映像チェックのときも座る場所を何度も変えて、どこからでも宇宙空間を体感できるようにしてもらいました。
    


永田:
また、音響でも気を使っていただきました。当館はフルレンジスピーカー8台、サブウーハー2台による「5.1chサラウンドシステム」を採用していて、星空とともに心地よい音楽も楽しめるのもポイントです。担当者の方には、映像の時と同様に前後左右だけでなく様々な座席のどの場所からも楽しめるようにBGMや効果音などのバランスを2日間かけて調整してもらいました。そのかいあってか、お客様にもBGM に関しても、良かったとご意見をいただいております。

  

最先端ならではの「難しさ」と「おもしろさ」


- 
お客様からの感想はいかがですか?

永田:20~40代の方が多く、皆さんのコメントで共通するのが前作同様「難しくて、おもしろい」です。お客様にアンケートをお願いしているのですが、ほとんどの方が「おもしろい」と「難しい」に○を付けていただいています。鑑賞後も、館内の年表を見直したり、時間や重力に関しての解説を書いた“STUDY GUIDE”を手にとって読まれている方が多いですね。投影してまだ1ヶ月も経っていませんが、中には何度も足を運んでいただく、リピーターの方もいらっしゃいます。見終わった後に、もっと知りたくなる余韻が残るプログラムではないでしょうか。
    

プラネタリウム版 「コズミックフロント "時間旅行"」を見たお客様の反応

・映像やBGMがとても良かった(20代)
・日常から壮大な話に広がる繋がりが面白かった(30代)
・宇宙船の話をもちいての相対性理論の説明がわかりやすかった(40代)
・プラネタリウムの球体を生かした映像、CGが印象的(40代)
・理科の授業よりわかりやすくて楽しかった(10代)
・宇宙旅行をしている気分になった(50代以上)
・「重力のしくみ」のプログラムはわかりやすかった(40代)

    


永田:
最先端の情報を盛り込んだ「時間旅行」ならではの反応もありました。そのひとつが、「重力波」。重力は「波」で伝わると考えられていて、その「重力波」を観測するための岐阜県の観測装置「KAGURA」も紹介していました。しかし重力波はきわめて弱く、「時間旅行」の制作段階では、まだ観測されていませんでした。ところが投影されて今年の2月11日(日本時間では12日)、世界で初めてアメリカで重力波を検出したとの報道がありました。当館では、当日コンテンツの投影前に解説員がコメントをしたところ、お客さんも「重力波」のシーンはこれか!と盛り上がりました。こうした世界的なニュースとプラネタリウムの融合も、最先端の天文学の情報が盛り込まれたコズミックフロントならでは、と思いました。


- ありがとうございました。

 



『コズミックフロント』プラネタリウム版の第二弾「時間旅行」
は、今後全国各地でも投影を予定しております。

英語版も制作されており、6月にチェコ・ブルノで開催されるIPS(International Planetarium Society) Fulldome festival の上映作品にも選ばれました 。 
   

第一弾「ファーストスター誕生」はご好評をいただき、全国で引き続き投影されています。
・豊橋市視聴覚教育センター(平成27年7月10日~平成28年7月3日)
・とよた科学体験館(平成27年7月18日~平成28年7月31日)
・川口市立科学館(平成27年9月12日~平成28年9月11日)
・山梨県立科学館(平成27年12月5日~平成28年3月18日)

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